Bio X Cell社 注目の研究のご紹介
抗腫瘍免疫のバランス:CXCR4部分作動薬が胃がんにおける免疫抑制を克服
胃がんなどの固形腫瘍は、CXCL12-CXCR4経路を利用して多形核骨髄由来抑制細胞(PMN-MDSC)を大量に動員し、免疫抑制性の微小環境を形成し、PD-1/PD-L1抗体に対する耐性を獲得します。CXCR4完全拮抗薬を用いてこの経路を阻害するこれまでの試みは、骨髄で誘発される代償性顆粒球新生のために治療効果が限られていました。さらに、腫瘍中の好中球は非常に不均一であり、腫瘍形成を促進するものもあれば、抗腫瘍機能を持つものもあります。「良い」ものを残しながら「悪い」ものを排除することは可能なのでしょうか?